ソフトバンクは25日、支配下の日本人選手全52人の契約更改が終了した。アップした選手は26人、ダウンした選手は11人、現状維持は14人だった。

増減率及び年俸をランキング化した。(小数点以下は四捨五入。金額は推定)

 

【アップ更改ランキング・トップ10】

 

◆藤井皓哉=669%増の5000万円

シンデレラストーリーだった。20年オフに広島を戦力外となり、21年は四国IL・高知でプレー。ホークスに加入した22年は開幕前に支配下登録を勝ち取り、主に「8回の男」として55試合に登板。5勝1敗、防御率1・12と圧倒的な成績を残し、球団最高のアップ率を勝ち取った。

 

◆大関友久=309%増の4500万円

先発ローテーションの一角として21試合に登板し7勝6敗、防御率2・93。夏場に左睾丸(こうがん)の摘出手術を受けながら、後半戦もチームに復帰して中継ぎとしてフル回転した。

 

◆柳町達=263%増の2900万円

自己最多107試合に出場。本塁打こそなかったが、打率2割7分7厘で栗原や上林が故障で抜けた外野の穴をカバーした。

 

◆又吉克樹=257%増の1億5000万円

中日からFA移籍した1年目は31試合の登板で3勝3敗1セーブ、14ホールド。選手の情報を発信する「又吉広報」としても活躍。

 

◆野村勇=108%増の2500万円

ルーキーイヤーの10発は、1リーグ時代の39年に鶴岡一人が10本塁打して以来、83年ぶりの球団新人最多タイ記録だった。

 

◆東浜巨=88%増の1億5000万円(3年契約)

17年以来の2桁勝利となる10勝を挙げ、ノーヒットノーランも達成。順調なら来季中に国内フリーエージェント(FA)権を取得することもあり、複数年契約を結んだ。

 

◆三森大貴=88%増の4500万円

自己最多102試合に出場し、打率2割5分7厘、9本塁打、36打点。20盗塁と機動力も発揮した。

 

◆牧原大成=78%増の8000万円

便利屋「ジョーカー」として自己最多120試合に出場。規定打席に2打席足りなかったが、打率3割1厘の好成績を残した。来季はセンター1本で勝負。

 

◆松本裕樹=43%増の4000万円

「7回の男」として自己最多44試合に登板。5勝1敗、15ホールド、防御率2・66はキャリア最高。

 

◆渡辺陸=42%増の850万円

5月28日の広島戦では、プロ初本塁打を含む2打席連続アーチ。底知れぬパンチ力を証明した。

 

【ダウン更改ランキング・ワースト10】

 

◆中村晃=38%減の1億5000万円+出来高(2年契約)

114試合に出場し、打率2割5分3厘。7年ぶりの打率3割を目指したが、大きく届かなかった。

 

◆高橋純平=22%減の2100万円

7年目の今季は2年ぶりに1軍登板がなかった。

 

◆高橋礼=20%減の4300万円

今季は4試合登板したのみ。プロ1年目以来、4年ぶりの未勝利に終わった。

 

◆上林誠知=14%減の3750万円

5月に試合前練習でアキレス腱(けん)を負傷し、5月20日に手術。打率は3割1厘と好調だっただけに、悔しいシーズンだった。

 

◆リチャード=14%減の1000万円

2軍ではウエスタン・リーグ新記録となる29本塁打を放ち、打点王との2冠を獲得。だが1軍では23試合で3本塁打、打率は1割5分9厘と苦しんだ。

 

◆栗原陵矢=13%減の7000万円

3月30日のロッテ戦で守備中に左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの重傷を負い、5試合の出場にとどまった。来季は三塁コンバートで復活を目指す。

 

◆田中正義=8%減の1200万円

今季は先発ローテ入りが確実視されながら、開幕直前に右肩違和感で離脱。5試合の登板にとどまった。

 

◆大竹耕太郎=5%減の2000万円

現役ドラフトで阪神に移籍。背番号は49。

 

◆笠谷俊介=5%減の2100万円

16試合に登板も0勝0敗で防御率は6・35の成績。オフにはプエルトリコでのウインターリーグに参加した。

 

◆井上朋也=2%減の860万円

開幕1軍入りが目前だったが、オープン戦で失速。長い2軍生活を送った。8月には内視鏡視による腰椎椎間板ヘルニアの摘出術を受けた。20年ドラフト1位で、右の大砲候補。

 

◆風間球打=2%減の1080万円

21年ドラフト1位。1年目は1、2軍で登板なし。右肘の張りを訴えるなど、不完全燃焼に終わった。最速157キロ右腕で未来のエース候補。

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧