ロッテの新入団選手9人が8日、さいたま市のマリーンズ寮に入寮した。10日からロッテ浦和球場で新人合同自主トレが始まる。

育成2位の白浜快起投手(18=飯塚)は、家族の期待を背負い、広島・呉市の実家から新幹線で新居に入った。兄2人、姉1人の4人きょうだいの末っ子だ。前日7日の夜は、一家で食卓を囲み、門出を祝した。「自分が野球を始めた時から、お兄ちゃんたちもここ(プロ)を目指して頑張ってきて無理だったというものある。兄ちゃん2人いるんですけれど『三度目の正直だ。あとは1軍で投げているところを見せてほしい』って言われました」。

長男の娘、4歳のめいっ子からも慕われている。ドラフト指名後に帰省した際には、めいっ子から「おめでとう」と手渡されたのが、一番大事にしていたキティちゃんのぬいぐるみだ。部屋に飾っていたが、前夜には「離れるけん、これを持っていって」とあらためて差し出された。「めいっ子のためにも頑張ろうと思って持ってきた。野球を見ると『カープ、カープ』だったんですけれど、今は『マリーンズ、マリーンズ』と言ってくれます」。

192センチ右腕にとっての最大の目標は、育成から支配下登録され、メジャーへ行くことが決まったメッツ千賀滉大投手(29)と同じ道だ。「僕もはい上がっていきたい」。その上で「どの世界も、野球だけじゃなく、人間性がめちゃくちゃ大事だと思っているので、思いやり、優しさは意識している。愛嬌(あいきょう)のある人になりたい」と誓った。【鎌田直秀】

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