まだ真っ暗闇の早朝から、巨人大勢投手(23)の1日が始まる。大阪・羽曳野市のジム「Rebirth」で9日、自主トレを公開。午前5時からスタートする“日の出トレ”で自らを追い込んだ。

狙いがある。「朝イチだったら、後の時間も長いので、他にやることもできる。あとは眠たい時間なんですけど、あえてそういう状況でトレーニングをして、プレッシャーがある中でやりたいと思ってます」と説明。午後11時に就寝する健康的な生活習慣を過ごす。

2年目のジンクスも意識しすぎず、目の前に全力を尽くす。「そういうのは全て結果だと思う。最高の準備をするだけ。去年のことは忘れて、新たな気持ちで挑んでいきたい」。ウエートトレーニングでも、力が入らなくなるまで徹底的に負荷をかける。汗だくになった午前7時、ようやく太陽が顔を出す。重りを持ち上げる手にも力が入る。

内定している3月のWBCへ順調にステップを踏む。太陽が昇りはじめたころ、キャッチボールを開始。WBC球で6、7割の力で投げ込み、状態も上々だ。大谷が出席した6日の会見も目にし「勝つことだけ」という言葉が頭に残る。「僕もそう思います」。太陽のように熱く心を燃やして、新シーズンへ準備する。【小早川宗一郎】

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