エースの覚悟はブレない。巨人菅野智之投手(33)が10日、羽田空港から自主トレ先の沖縄・宮古島へ出発した。

今年で34歳。ルーキーイヤーから投手陣を引っ張り続けて11年目になる。「いつかはそう(エース)じゃなくなる時は来るだろうから。でも、まだまだ他の選手に譲るわけにはいかない。簡単に受け渡していたら、僕がヘボいということ。それではチームはなかなか勝てない」。チームの勝利のためにも、プライドをかけて戦い抜く。

6日には3年ぶりに行った約1カ月間の米ハワイでの自主トレから帰国。宮古島でも変わらず、山崎伊と堀田と時間をともにする。「日本のプロ野球(選手)の中で、一番自主トレに時間とお金をかけてる自信はある」と最高級のホテルと食事、施設を用意した。費用は後輩の分も請け負う。「こういう思いがしたいならもっと給料を稼がないといけない。その先にはチームのことを思って賢慎、伊織が下の若い子を連れていく、という風に継承してほしい気持ちもある」と確固たる狙いがある。18番の責任を背負いながら、チームの未来も見据える。

宮古島ではマウンドから8割程度の投球まで出力を上げる。可動域や筋肉の柔軟性を重視してきたハワイから徐々に技術練習にも段階を進める。「オフシーズンが一番差がつく期間。賢慎にしても伊織にしても僕にしても、キャンプ初日からロケットスタート切ってほしい」。チーム菅野が、23年の巨人を先頭で引っ張る。熱を帯びた3人が南の島へ飛び立った。【小早川宗一郎】