広島栗林良吏投手(26)が3月のWBCに出場する日本代表に内定したことが11日、分かった。

最終メンバー30人の選考は大詰め。今大会は1チーム14人以上の投手を登録する必要があり、6投手が発表済みだ。阪神湯浅、巨人大勢、楽天松井裕ら内定・招集濃厚な投手が複数おり、残り枠は限られている。その中で、広島の守護神にも白羽の矢が立った。

昨年11月の強化試合に出場した投手のうち、抑えを本職とするのは大勢だけだった。本大会で誰が抑えを務めるかは未定だが、プロ入り以来2シーズンで計68セーブの栗林は代表でも守護神の有力候補となる。国際大会での実力も証明済みだ。21年の東京五輪で守護神を務め、2勝3セーブ。決勝の米国戦で胴上げ投手となった。

また、ヤクルト山田哲人内野手(30)が代表に内定したことも判明した。17年WBC、東京五輪など国際大会で実績を重ねてきた。東京五輪は打率3割5分、1本塁打、7打点、3盗塁で大会MVP。日本の金メダル獲得に貢献した投打の2人が、栗山ジャパンでも頼れる戦力となる。

○…最終メンバー発表は1月末を予定している。栗山監督は「2011年11月11日に(日本ハムで)監督として全員を集めてしゃべった。監督をスタートした日が11日」と、月は異なるが同じ11日のこの日に全30人を固めたい希望があった。ただ、最後の数枠で結論が出ていない。今後は首脳陣がそろっての会議ではなく「部分、部分を個別に電話で話していくことになると思う」と説明した。