新球場1勝を愛犬ポンちゃんにささげる。日本ハム加藤貴之投手(30)が12日、千葉・君津市内での自主トレを公開した。新庄監督から3月30日の新球場開幕投手に指名されており「意識はする」と勝利への強い気持ちを口にした。エスコンフィールド北海道では愛犬と観戦できるエリアが設けられており、夫人と愛犬を招待した中での登板もイメージ。愛くるしい“応援団”のエールを受け「新時代」1勝を引き寄せる。

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いつも通り、ひょうひょうとした加藤貴がいた。社会人時代を過ごした、日本製鉄かずさマジック(当時新日鉄住金かずさマジック)でのグラウンドでの恒例の自主トレ。青空の下で2時間、玉井、井口と、たっぷり汗を流した。沖縄キャンプ初日の2月1日に紅白戦が予定されているが「投げないって言われたんですけど。2月に入ったら投げ込みをしようと思っているので」とマイペース。だが3月30日の新球場開幕勝利については「特に意識すると思う」と、秘めた思いを口にした。

大事な1勝を引き寄せる最強の応援団が、満を持す。加藤貴にとって6歳の愛犬、ポメラニアンのポンちゃんは「癒やし寄り添ってくれる」存在。2階コンコースレベル一塁側には、愛犬とともに観戦できるエリアが設けられ、夫人とポンちゃんをそろってスタンドに招くことが可能だ。新球場ならではの楽しみが増え「タイミングがあれば見てくれると思う。やる気が出る」と気持ちを高ぶらせた。

昨季はキャリアハイの8勝を挙げ、与四球11個で72年ぶりに最少記録を塗り替えたが、タイトルへの欲は一切ない。「狙いたいタイトルですか? どうせ無理なんで、いいっす。一生懸命頑張ります」。無欲な取り組みの積み重ねこそが結果につながると、信じている。

年明け、札幌市内の神社でおみくじを引くと大吉だった。「あまり読んでませんが、くじは持ってます。去年…おととしは末吉とかで。びっくりしましたね」。笑顔もガッツポーズも見せず、ひたむきに投げ続け引き寄せた吉兆だ。新球場最初の1球について「キャッチャーのサインに任せています」。ポーカーフェースも「相変わらず無表情で投げてるなって思ってもらえれば」と、基本的なスタイルは変えない。ちょっぴり愛犬パワーを注入し、よりグッドな投球を披露する。【永野高輔】

○…玉井が加藤貴、井口との合同自主トレを公開した。来季開幕投手に指名されている加藤貴とは同学年で、新日鉄住金かずさマジック時代からの同僚。“かずさリレー”での新球場初陣勝利へ「それが僕の理想。そうなるように、キャンプから本当にアピールしていかないと」と気を引き締めた。

沖縄キャンプでは初日の2月1日から紅白戦が行われる予定で「すぐに実戦が始まるので例年より早いペースでつくっていければ。(ブルペンも)1月の後半から入るところを1週間、10日くらい早めていこうかな」と思い描いた。

道産子投手としての思いもある。「新球場1年目にファイターズにいられるのは自分もうれしい。ただ投げるだけじゃなくて成績を残して優勝という形でみなさんの記憶に残れるように。今年1年は大切な年になる」と強い口調で話した。

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