ジム、弁当、サラダチキン。入寮1週間で既に生活をカスタマイズする新人がいる。ヤクルトのドラフト3位沢井廉外野手(22=中京大)。13日、埼玉・戸田球場で行った新人合同自主トレ第2クール初日に取材に応じ、その生活を紹介した。

入寮時にプロテインを持ち込んだ沢井の胸囲は112センチ。他の新人と比べ胸板の厚さは群を抜く。「筋トレは趣味ですから」と休養日だった前日も球団外のジムに赴き2時間強をかけてパンプアップ。「デッドリフト」と呼ばれるバーベルを持ったスクワットでは230キロほどの負荷を持ち上げる。そのパワーを生かし、こだわりは本塁打。入団会見では「56本、57本を打っていきたい」と語った。

前夜の夕食はジム通いの時間と重なったため、寮の食堂に頼み沢井専用の弁当を作ってもらった。下宿生活だった大学時代からの食事サイクル「3時間に1回、鶏肉200グラムとお米300~400グラムの摂取」を入寮後も続ける。食堂に置いてあるサラダチキンに加え、おにぎりを握ってもらい自己管理。「パイナップルで消化酵素を入れて、消化も良くしてます」。

今後も自主トレ休養日は返上してジムに通う予定。憧れは「外国人選手のようなサイズも大きくて動けて飛距離も出せる体」。礎を築き将来的な目標は3冠王村上のようなスラッガー。早期の対面を熱望し「全て聞けるところは聞いて、盗めるところは盗みたいですね」と熱意があふれた。【三須一紀】

○…ドラフト4位坂本拓己投手(18=知内)はプロ野球に足を踏み入れた感激を表現した。新人合同自主トレで、奥川が隣で練習しているのを見て「甲子園、プロでもテレビで見てました。そういう方と一緒に野球ができるのは本当にうれしい」。1週間が経過した寮生活でも、北海道の高校の寮との違いが。「部屋にクーラーがついているのが本当にびっくりしました」と笑った。

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