中日は15日、ナゴヤ球場で春季キャンプへ向けたスタッフ会議を開き、新任の和田一浩1軍打撃コーチ(50)が練習後のミーティングを提案した。

大学・社会人経由で2000安打を達成した元和製大砲が伝授するのは技術だけではない。「打撃技術が上がるのがベストだが簡単に上がるものではない。打てる打者は、配球の読みとか整理がしっかりできる選手。来た球を待って、打てれば越したことはないが、それができなくては点が取れない」。昨季リーグ最少の414得点だった得点力不足を「和田の座学」で解消していく。

スコアラーが収集した昨季凡退した時のデータなども活用し、立浪監督が目指す野球を和田コーチがそしゃくし、選手に伝えていく。「データを使う時代なので、乗り遅れる選手は、対応できなくて生き残れない。監督が期待していることを整理できる選手にしないといけない」。選手とは対話重視で臨む一方、座学への意気込みものぞかせた。

キャンプの実戦は2月11日の韓国サムスン戦(赤間)で始まり、10試合を予定。それまでに夕食後の宿舎で集中的に開催する。「打撃コーチは4人いる。監督の意向を共有して伝えていきたい」と話し、1軍の北谷だけでなく2軍の読谷でも行われる。「時間はすごく少ない」。和田コーチが脳内改革で、得点力アップをサポートする。【伊東大介】

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