西武ドラフト2位、古川雄大外野手(18=佐伯鶴城)は何度も右手をぶらぶらさせた。新人合同自主トレで初のマシン打撃。直球に差され、しびれた。
「芯で捉えられなくて。まだ木製に全然慣れていないので…」
空振りもあった。苦笑い。高校3年の夏を終え、木製バットの練習はこなしてきた。「引退してからずっとやってたんですけど、まだまだです。もう4本、いや5本くらい折ってます」。そう簡単ではない、誰もが通る道だ。何球かすると快音もあった。
1月も半ばを過ぎた。「あまりアピールできていないので、もうちょっと集中していかないといけないと思います」。高校時代から肩にちょっとした違和感があり、大事を取って、まだキャッチボールには参加していない。「(状態は)だいぶ戻ってきていて、あまり調子は悪くないので。経過を見つつ、って感じです」。ネットスローはすでに始めている。
新入団選手会見では華やかな姿を見せた。憧れはソフトバンク柳田。「球界最強、と言われているのがすごくかっこいい。その憧れの選手を抜かせられるように。“球界最強の古川”と呼ばれる選手になるよう頑張りたいと思います」と誓った。その基礎をじっくりと作っている。
人口約7万人の大分・佐伯市出身。県内には明豊や大分商など強豪校も多い中で、佐伯鶴城に通った。「地元で甲子園行きたいと思ったので。野球部の同級生も14人いたんですけど、13人が佐伯なので」。入り組んだ海岸線の総延長が270キロという港町の期待を受け、長い旅路は始まったばかりだ。【金子真仁】



