阪神は20日、昨季限りで現役を引退した球団OBの糸井嘉男氏(41)が、23年からスペシャルアンバサダーに就任することを発表した。糸井氏は球団を通じ「こうして阪神タイガース球団に関わらせていただけるようになり、自分の持っているものを還元できるチャンスができたことはうれしいですし、すごく光栄です」とコメントした。

阪神では17年から6年間プレーし、後輩からの信頼も厚い。球団OBとして選手へ技術指導などのアドバイスを送る役割も期待され、「やっぱり、自分が一緒にやってきた選手たちの成長を見たいですし、その成長を手助けしていけたらと思っています」と話した。

さらに、球団が振興に力を入れている女子野球にも携わっていく予定で、「野球人口が減っている中、野球人気を活性化できるような活動もしていきたいですし、女子野球も盛んになってきている時代なので、そういった面でも自分にできるサポートをしていきたいと思っています」と力を込めた。

◆糸井嘉男(いとい・よしお)1981年(昭56)7月31日生まれ、京都府出身。宮津-近大を経て03年ドラフト自由枠で日本ハム入団。当初は投手だったが1軍戦登板がないまま、06年4月に外野手にコンバートされた。転向4年目の09年にレギュラーを獲得。高い身体能力を生かしたプレーで、球界を代表する選手となる。13年開幕前に八木智哉とともに、木佐貫洋、大引啓次、赤田将吾との交換トレードでオリックス移籍。16年オフに阪神へFA移籍した。ベストナイン5度(09、11、12、14、16年)ゴールデングラブ賞7度(09~14、16年)。09年から6年連続の「打率3割、20盗塁、ゴールデングラブ賞」はプロ野球初。188センチ、99キロ。右投げ左打ち。

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