背番号3ケタから成り上がる。楽天の育成ドラフト4位、永田颯太郎内野手(22=国立台湾体育運動大)が20日、仙台市内の泉練習場で行われた新人合同自主トレに臨み、ノックで軽快な動きを見せるなど精力的に汗を流した。「キャンプに向け、体を動かせている。支配下(登録)は目標というか、自分の中では絶対に達成したいと思っている」と気持ちを新たにした。

異色の球歴からプロへの扉をこじ開けた。菊華(愛知)を卒業後、単身で台湾へ。「環境が良くて、自分が行ける一番強いチームだった」と国立台湾体育運動大へ進学。文化が違う異国の地、最初はホームシックになることもあったが「半年たって、台湾が家みたいな。帰りたいなとは思わなくなった」。生活していく中で中国語もマスター。ハングリー精神で、言語の壁を乗り越えた。

日本の大学は3月卒業が一般的だが、台湾は6月で、まだ前期が終わったばかり。それでも、卒業に必要な単位はほぼ取得済み。学業成績は常にトップクラスで「成績は悪くなかった。クラスで1位を3回取ったこともあります」と文武両道を貫いた。

2月1日から沖縄でキャンプイン。支配下に向け、本格的なアピールが始まる。「少しでも早く支配登録されて、1軍でアピールして、ショートのレギュラーを取りたいなと思っています」と言葉に力を込めた。【佐藤究】

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