日本キャンプ“振る参加”だ。

広島秋山翔吾外野手(34)は4年ぶりの日本での春季キャンプでも、バットを振り続ける。この日も、マツダスタジアムでの合同自主トレでフルメニューを消化した。「開幕に合わせていればいい選手じゃない。納得させるものをオープン戦、開幕してからも出し続けないといけない」。シーズン途中の日本復帰となった昨季は打率2割6分5厘、5本塁打、26打点、OPS7割4分6厘と不本意な成績に終わり、危機感を募らせる。チームは新体制となり、転換期を迎えた。2年目となる広島で自らの力で確固たるポジションをつかみに行く覚悟だ。

体の近くまで引きつけていたミートポイントを今オフ、投手寄りに変えた。新たかな感覚を習得するため、バットを振る量は自然と増えている。春季キャンプでは一部別メニューとなる可能性が十分にあるが、スイング量を落とすつもりはない。「僕の場合、数やらないと身になりづらいので、時間はかけないといけないし、かけるつもりもある。しっかり1年(グラウンドに)立つためには体の面も、成績でも出さないといけない」。キャンプは初参加となる広島流を重んじながらも、振って、振って、危機感を振り払う秋山流を貫いていく。【前原淳】

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