楽天高田孝一投手（24）が、エースの持ち球をきっかけに飛躍を目指す。
オフ期間は則本らともに三重県内で自主トレを行っている。課題だったスライダーを磨くため、握りやリリースの意識などを聞いている。「今までのスライダーは投げた瞬間から膨らんでしまうようなイメージだったんですけど、現段階では真っすぐの軌道から曲げるようにできているのかなとは感じています」と手応えをつかんでいる。
昨季はイースタン・リーグで11勝2敗、防御率2・25、勝率8割4分6厘で圧倒。最優秀防御率、最多勝利、勝率第1位の3冠に輝いたが、プロ2年で1軍未勝利となっている。来季こそはプロ初勝利を。「去年はなんとかフォークが投げられるようになったくらい。もう1つ、カウント球や決め球になるものがほしかった。スライダーも信用できるボールにしていきたい」と投球の幅を広げていく。
昨季は、則本、田中将、岸、辛島、涌井ら中堅以上の投手たちが先発ローテーションで投げ抜いた。若手の台頭はチームの戦力の底上げにつながる。「則本さんからももっと若手が出てきてほしいと言われている。若手の迫力がないとか、若手の迫ってくるものがないみたいな記事をよく目にすると悔しい。まずはバッターに向かっていく気持ちを持ち続けていきたい」と闘志を燃やした。競争を勝ち抜き、ローテーションに食い込むため、キャンプで全力でアピールしていく。【湯本勝大】
