西武の西川愛也外野手(23)が、先輩山川のもとで自主トレに励んでいる。
もともと「地獄」と予告されていた。福岡から沖縄へ移動し、そんな日々も終盤戦に差しかかる。
「きついっす。厳しいですね。ランメニューも毎日坂と階段ダッシュしたり、あとはそれ終わった後にタイヤ押しとか。めちゃでかいタイヤを。食トレもあるので。食トレが僕は一番きつかったです」
意外な告白をする。
「食べるの遅いんで、すんごい時間かかって。ステーキが一番きつかったです。550グラムのサイコロステーキを。プラス、ご飯特盛り。僕、のどが小さくて、飲み込むのが遅いんですよ。おいしかったですけど、厳しかったです」
練習は厳しく、なかなか体重は増えないが、筋肉はしっかり付いてきた。センター返しを徹底しながら、外野争いへ臨む準備を着々と進める。
プロ初安打の後、59打席連続で「H」ランプがともらない。ただ、かつて花咲徳栄(埼玉)を甲子園優勝に導いた背番号51のバットマンは、プロ2安打目では満足できない。
「やっぱり何か進化しないと、1本は出ても、その先は続かないなと思っているので」
激しい外野争いを勝ち抜くために、持ち前のバットコントロールに強さを足していく沖縄での日々。「幅のある打撃が僕の特徴だと思います。今年はそれを理解して、打撃練習からできているので」。言葉通り、強い中弾道がセンター方向を襲い続けた。【金子真仁】