ロッテの新人選手9人が22日、ロッテ浦和球場で「4スタンス理論」を提唱している広戸聡一氏の講義を受けた。同理論は体の重心を「つま先寄りの内側」(A1)、「つま先寄りの外側」(A2)、「かかと寄りの内側」(B1)、「かかと寄りの外側」(B2)の大きく4分割し、独自の身体分析や調整法を導き出す。

ドラフト1位の菊地吏玖投手(22=専大)は、チームメートの佐々木朗希投手、楽天田中将大投手、エンゼルス大谷翔平投手らと同じ「B2」に分類された。20年にコロナがまん延したころ、体の使い方を学ぶために広戸氏の著書を読んだことがあるが、自身は「A1」だと思っていたと言う。講義を受け、投球時に左手を内側に入れすぎると、右手が動きにくくなる自身の特性も新発見した。同じB2の佐々木朗とはキャンプで初対面となりそうだが、「自分を見直す良い機会だった。同じチームにお手本になる投手が近くにいる。自分と照らし合わせてやっていけたらいい」と成長に生かしていく。

昨季44盗塁でパ・リーグ盗塁王に輝いた高部瑛斗外野手(25)もルーキーだった20年以来4年ぶりに志願参加した。教訓をもとに打撃では前で打つフォームを引きつけて体の近くで打つフォームに替え、盗塁時の細かい動きなども含めて結果につなげてきた。今回は、疲労蓄積による体のゆがみなども指摘され「忘れていたものを復習したところもある。ケガのリスクを減らすためにコンディショニングを整えたい」とキャンプインに向けた調整の参考材料も得ていた。【鎌田直秀】

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