内角エグる! 阪神新助っ人右腕ジェレミー・ビーズリー投手は「ケンカ投法」で打者を制圧する。「勝利の方程式」入りが期待されるリリーバー。セールスポイントを問われると「闘志を前面に投球するスタイル」と強気に言い切った。昨季はブルージェイズで9試合に登板し、15イニングで19奪三振。「インコースに投げるのは怖くない」と内角攻めで三振の山を築いてきた。

「故意ではないが、当たっても仕方ないと思いながら、強い気持ちで投げている。インコースを攻めないと、他のボールが生きてこない。(気持ちで)負けないように投げている」

死球上等の強心臓。150キロ中盤の直球で打者をのけぞらせ、フォークで仕留める。スライダーも操り、左打者の内角もズバズバ突く。「表情は豊か。怒ったりしますし、抑えたいので闘志を大切に」。B・ケラー、藤本通訳と柔和な表情で会見に臨んだが、マウンドでは強気の鬼だ。

すでにYouTubeなどで日本野球の動画をチェック済み。「ガンケル投手や藤浪投手が投げている試合などを見て、相手がどんなふうに打ってくるのかを見ていました」。異国の地では「研究した方が成功する秘訣(ひけつ)になる」と向上心は尽きない。

WBC侍ジャパンに選ばれた湯浅の代役守護神候補でもある剛腕は「ビーズと呼んでください」とニッコリ。「いろんな種類のラーメンを食べることが好きなので、それを楽しみにしています」。ケンカとは無縁の優しい笑顔。マウンドでの変身に注目だ。【中野椋】