阪神の新外国人シェルドン・ノイジー外野手(28=アスレチックス)が、持ち味の柔らかい打撃で快音を連発した。

沖縄・宜野座の1軍キャンプ初日。同じく新助っ人のミエセスとともにランチ特打に登場した。61スイングで柵越え1本。「外野の間に二塁打になる打球を打つことを意識して取り組んでいたよ」。スタンドインこそ少なかったが安打性の当たりを左右に打ち分けた。

引っ張ってアーチを連発したミエセスが「剛」ならノイジーは「柔」といったところか。コンビを組んだミエセスが苦戦していたトス打撃も器用にこなした。ブルペンを視察していた岡田監督は、今岡打撃コーチから広角に無理なく打ち返す様子を聞き「そういう目的で取った」と、触れ込み通りのスタイルを評価した。

守備でもハッスルした。外国人では異例とも言えるキャンプ初日のシートノック参加。左翼を守り確実にカットマンに返球。「やっぱり内野やってたから捕ってから速い。スローにしても低い強いボールを投げていたしな」と指揮官は守備にも注目していた。メジャーでは投手としても3試合に登板した経験がある。自慢の鉄砲肩をいきなり披露した。

開幕は「3番左翼」の最有力候補。「守備というのは打点を取ることと同じくらい大切なこと」と、意識の高さは打撃だけではない。期待のかかるバットも「明日はもっと良くなっていると思うよ」。完璧主義者を自称する28歳は「完璧を追い求めて、毎日毎日良くなるようにやっていきたい」。キャンプでパーフェクト・ノイジーを完成させる。【中野椋】

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