米レンジャーズからソフトバンクに新加入した有原航平投手(30)が2日、今キャンプ初のブルペン投球で順調な仕上がりを見せた。捕手の甲斐を相手に約30球。力強い直球にカーブを織り交ぜ「しっかり投げられていた」とうなずいた。21年5月に右肩を手術したが、問題なさそうだ。

投球を受けた甲斐も「最初にしてはしっかり投げられていた。問題ないと思います」と太鼓判を押した。有原にとっては甲斐と初めてバッテリーを結成。すでに「拓也」と呼んでおり「球種を含め、僕がどういう考えでピッチングをしているのかを話さないと。拓也にも経験がある。考えを聞いて、一番いい形でやっていきたい」。甲斐は17日から侍ジャパンの代表合宿に向かう。それまでのチームキャンプで「逐一コミュニケーション取っていこう」と声を掛け合った。

開幕ローテーションの候補に挙がる。藤本監督は「競争しているのは有原君も分かってること。紅白戦あたりでいいところを見せてくれたらね」と調整を一任した。元メジャー右腕が本格始動。期待のニューフェースは「力強さを出して『抑えられるぞ』というのを見せていきたい」と気合十分だ。【只松憲】

○…王会長が栗原の完全復調に太鼓判を押した。今キャンプの注目選手の1番手として「やはり栗原ね」と挙げると「もうかなりいい状態まで持ってきている。戦力として十分に計算できる」と話した。昨季、左膝に大ケガを負いシーズンを棒に振った若きスラッガーの動きを注視。この日の打撃練習では直接アドバイスを送るなど精力的だった。「オープン戦での動きを早く見たい」と、実戦での打席を早くも楽しみにしていた。

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