日本ハム上沢直之投手(28)が7つ目の変化球「スラッター」を習得した。スラッターはスライダーとカットボールの中間の変化球で、縦に鋭く落ちる。試行中だがブルペンでは手応えもあった。「まだ詰めるところはたくさんあるが、イメージした曲がりをしてくれる回数は増えてきている」と語った。

すでに変化球だけで7球種にまで到達し、サインが複雑になった。「フォークも何種類かあるので、それを入れたらサインが足りなくなる」。キャンプイン後、初めてブルペン入りしたこの日は96球と多めの球数を投げ込んだ。「球数を投げてつくるタイプ。特別珍しくはない」と話す。実戦に向けた調整を加速させていく。「変化球はある程度、投げられると思った。あとは真っすぐを確率良く、強い球を投げられるようにしたい」と語った。

○…ドラフト2位金村尚真投手(22=富士大)がキャンプで初のブルペンに入った。新庄監督らが視察する中で56球を投げ、「最初の10球は緊張して足が震えた」と振り返った。出身地沖縄の方言「なんくるないさ」精神でキャンプを乗り切る。「なんくるないさって、沖縄の象徴。沖縄の言葉として好きで、響きもいいですし」と語った。

○…ドラフト6位宮内春輝投手(26=日本製紙石巻)がキャンプ初のブルペンに入り、37球を投げ込んだ。建山投手コーチの助言で、シンカーを決め球として極めるつもりだ。「90%決められる球が1つあった方がいいと話してもらった。1つの変化球を極めていきたい」。初実戦に向けては「球数を増やしながら、試合を想定したピッチングが少しずつできるようになれば」と語った。

○…清宮が一塁守備での捕球動作を特訓した。サブグラウンドで打撃用のマシンから放たれるボールを送球代わりに、ショートバウンドの捕球を飯山内野守備走塁コーチから指導された。「自分からグラブを上げて捕りにいかないとか、左足に向かってくる送球には左足をずらして横で捕るとか、そういうところですね」。打撃だけでなく、守備でもレベルアップを目指す。

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