神奈川大学野球の横浜商大が、主力組としては今季初のオープン戦を行った。

3回、内野ゴロの間に1点を先制。さらに4回2死二塁、「6番一塁」でスタメン出場した橋本和真内野手(2年=日大三)がカウント1-2から直球を右前へ運び、1点を追加した。「追い込まれていたので、甘いボールを待っていました。右方向にしっかり打ち返すことができた」と話した。

2回には左前打を放ち、3打数2安打。広角に打ち分けられる橋本について、井樋秀則監督は「期待の新戦力」と明かす。昨年はメンバーを外れ、自らデータ班を志願。悔しい気持ちを抱えながらもリーグ戦のデータを分析し、チームを側面からサポートした。1年間の作業で数字から冷静に分析できるようになり、自らの打撃につながった。「投手の特徴や傾向を、打席の中で冷静に考えられるようになりました。データ分析がいきていると思います」。

4月に開幕する今春リーグ戦へ「試合に出て、チームに貢献したい。目標の日本一を達成したい」と意気込む。日大三の恩師、小倉全由監督(65)が3月末で退任することが決まった。「小倉監督に教えていただいたので、今があると思う。大学でも小倉監督の教えを胸に頑張りたいです」と意気込んだ。