中日涌井秀章投手(36=楽天)が20日、沖縄・北谷1軍キャンプで移籍後初のシート打撃に登板した。鵜飼ら打者9人に34球を投げ、ヒット性3本、四球1、空振り三振1の内容。「ひとまず打者に投げられて良かった。内容どうこうより打者相手に投げるテーマだった。ある程度ストライクも投げられたの順調にきている」と、通算154勝右腕は冷静に振り返った。

涌井はオフに阿部との1対1のトレードで楽天から中日に入団。杉下茂氏、権藤博氏、星野仙一氏らが背負った中日のエースナンバー「20」を継承した。立浪監督もセンターライン強化を反攻へのテーマに掲げ、過去3球団でエースを務めた右腕には、開幕ローテの一角を期待。ベテラン右腕は、中日での初キャンプも、2月1日の初日からブルペンに精力的に入り調整してきた。

「先発としてやってきたので、長いイニングが投げられることが一番の特長。(今年も)イニング稼ぎをしたい。ここから調子を上げていけばいいだけで、順調にきている」。西武、ロッテ、楽天で最多勝を獲得し、沢村賞も受賞する竜の新「20」番は、約1カ月後に迫ったシーズン開幕を見据えた。

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