捕手に、左翼手に、2アーチと大車輪だ。ヤクルト内山壮真捕手(20)が2打席連続本塁打を含む4打数4安打7打点と大爆発した。4番捕手としてスタメン出場。7-3で迎えた3回2死一、三塁での初球だった。楽天のドラフト1位、荘司が内角高めに投じた137キロ直球を一撃で仕留め、左翼スタンドに3ラン。「芯でしっかり捉えられたので感触は完璧だった」と会心の当たりだった。

続く第4打席。5回1死三塁で同2位、小孫に2ストライクと追い込まれるも3球目だった。134キロの変化球を捉えて左翼席へ2ラン。「たぶんカットボール。追い込まれた中でベストスイングだった」と納得の一振りだった。

6回からは左翼へ守備位置を変える。打撃力を買った高津監督の方針。侍ジャパンの中村が正捕手としている中で「壮真を外野で使いつつ、キャッチャーでも使うと今年は決めた」と断言。2本塁打に「すごい。本当に完璧だった。ああいうのがあるからキャッチャー以外でも打席に立たせたい」と褒めちぎった。

「バットを長くラインに入れることを意識している」と内山。投球の軌道に少しでも長くスイングを合わせて、安打になる確率を上げる取り組み。人生初の7打点で昨秋から練習を重ね、固まりつつあるフォームに「100点」と手応えをつかんだ。

左翼手には「慣れてきた」と話す一方で、捕手の勉強も欠かさない。ホテルでは自軍投手の特徴、敵打者のクセを研究するため動画をチェック。「捕手に費やす時間は減らしていない」。野球漬けの日々で、レギュラー争いをものにしていく。【三須一紀】

○…青木が2打数2安打で貫禄を見せつけた。「1番DH」で出場。0-3で迎えた初回、楽天早川が投じた外角高めの135キロ直球を左前打とし、この回の逆転の起点となった。2回も先頭で打席に立ち、早川の141キロ内角高めの直球を再び左前打に。「バットをインサイドから出すことと、下半身からの連動で最後にバットに力が伝わるように意識した」とオフから取り組んできた練習が実を結んだ。

▽ドラフト3位沢井廉外野手(22=中京大、初回1死一、三塁で右前適時打を放ち実戦初安打、初打点)「まだまだですが(2三振の)昨日の反省から直球にタイミングを合わせるように打席に入りました」

▽石川(今季実戦初登板)「ヒットヒットとつながれての投球はどうしてもコースを狙いたくなり(体の)開きが早くなってしまった。シーズンではならないようにこれから詰めていきたい」

【関連記事】ヤクルトニュース一覧>>