新庄日本ハムが、開幕前に4件目の緊急トレードだ。

6日、ロッテ福田光輝内野手(25)と日本ハム西村天裕投手(29)の交換トレードが、両球団から発表された。日本ハムでは外野が本職の万波中正外野手(22)が一塁を守るなど、一、三塁については若手内野手が不足気味。投手陣を強化したいロッテと、思惑が一致したとみられる。

福田光は内野ならどこでも守れるユーティリティーで、法大から19年ドラフト5位でロッテに入団。通算28試合で打率1割2分2厘、0本塁打、1打点も、入団1年目のオープン戦では、66年のドラフト制以降の新人では初となる先頭打者本塁打から2打席連発したパンチが魅力だ。

「新しいチームで新しい自分になって、力を出し切れるように頑張りたい」と福田光。17年ドラフト2位で日本ハムに入団し、中継ぎとして活躍した西村は「5年間素晴らしい環境でプレーさせてもらい、感謝しています。1年目に2試合連続で初勝利、初ホールドを記録した時の大きな声援は鮮明に覚えています」とファンに感謝し「エスコンフィールドで投げて『あいつ頑張っているな』という姿を見せたい」と再起を誓った。【中島宙恵】

◆福田光輝(ふくだ・こうき)1997年11月16日生まれ、大阪府出身。大阪桐蔭で春1度、夏2度の甲子園に出場。2年夏は遊撃として優勝に貢献。2年秋からは主将を務めた。法大では2年秋からレギュラー。4年からは主将を務めた。19年ドラフト5位でロッテに入団。プロ通算は28試合に出場し、41打数5安打1打点。176センチ、80キロ。右投げ左打ち。

◆西村天裕(にしむら・たかひろ)1993年(平5)5月6日生まれ、和歌山県出身。和歌山商-帝京大-NTT東日本を経て、17年ドラフト2位で日本ハム入り。帝京大時代は楽天青柳とともにプロから注目されたが、4年秋に左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷し、指名漏れを経験した。主に中継ぎとして通算122試合に登板し、3勝2敗、12ホールド、防御率4・01。177センチ、92キロ。右投げ右打ち。

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