西武隅田知一郎投手(23)が、また1つ大きくなった。

6回から3番手で登板し、3イニングを打者9人でピシャリ。150キロに迫る直球を軸に攻めたが、1-1の同点で迎えた9回表のマウンドは内野安打、四球、犠打野選で無死満塁となってしまった。

「点を与えてはいけない場面だったので自然と力むと思うんですけど、自分で力まないようコントロールできました」

代打福元を浅い中飛、続く福永も浅い右飛。力感ないフォームからの豊かな球威で、三塁走者をくぎ付けにさせた。最後は大野をカウント1-2からのチェンジアップで見逃し三振に。「追い込んでしっかり変化球を投げられているのもいい部分ですけど、そこで真っすぐを選択して仕留められたらと思います」と理想は高い。

1勝10敗と苦しんだプロ1年目を終え、投球フォームを変える決断をした。「僕もその一角を担いたいと思っていますし、しっかり食い込んでいけるように負けじと頑張りたいです」。2年目の飛躍を期す左腕。先発投手の職責を果たす力量も高まり、松井監督も「あそこを乗り切れたのが次につながってくるんじゃないか」とさらなる進化への期待を高めた。

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