西武中村剛也内野手(39)に今季実戦での初安打が生まれた。

同じ39歳の栗山の代打として7回に登場。中日谷元の変化球をしっかりレフトへ引っ張った。

初球だった。前日までの打席もファーストストライクを振るケースが多い。「まぁ、まだ実戦少ないので」と笑う。同様に積極的に振る栗山は「見て合わせていくのもいいんですけど、振って合わせていく。その中でファウルになるか、空振りになるか、前に飛ぶか」と、スイングと結果を検証しながら進めている。

同期入団で、今年でともに40歳になる。ここまでのオープン戦はどちらかがDHスタメンで、どちらかが代打出場。2打席ずつ分け合っている。松井監督も「本人たちが今までやってきた経験も準備の仕方ももちろんあると思うので、そこは信頼して本人たちに任せています」と調整に全幅の信頼を寄せている。

賛辞は続く。試合前には後藤高志オーナー(74)から「ライオンズには中村、栗山という大変なお手本がある」「(若手の)皆さんにとって宝です」とたたえられた。2人とも胸を張って言葉を受けていた。

中村が「うれしかったですね。頑張ろうかなと」と照れくさそうに話せば、栗山は「ここまでやらせてもらっているのを含めて、責任の重さを痛感します」と強く口にする。オーナーにはともに「若々しい40歳」と言われながらも、キャラはちょっと違う2人。若手と競争しながらも、コンビの存在感はやはり日に日に増している。【金子真仁】

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