外野争い残った! 阪神新助っ人のヨハン・ミエセス外野手(27=レッドソックス3A)が9日、オリックスとのオープン戦で実戦初アーチを含む2安打4打点と大暴れした。試合前時点で実戦18打数3安打と苦しんでいたが、5日オリックス戦以来3戦ぶりの“崖っぷち実戦”でマルチ安打。開幕1軍枠当落選上の立場で、岡田監督の頭を悩ませる!? アピールとなった。

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ミエちゃんが土俵際で踏みとどまった。6回1死二塁、比嘉の142キロ直球を左中間スタンドへ運び、力強く巨体を揺らしてダイヤモンドを駆けた。「状態はすごく良くなっている。シーズンに向けて、自信を持って臨んでいける結果もやっと出た」。ようやくの来日初アーチに満足げだ。

実戦出場は3試合ぶり。鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、バットをボールにぶつけた。4回2死満塁では村西の145キロ直球を振り抜き、一、二塁間を破る逆転2点打。2ランも含め、ともに変則右腕からの快音だ。21年東京五輪の日本戦では青柳を相手に空振り三振。同系統の右腕からの2本に、岡田監督は「アカンやろなと思っていたけど。打ちよったな。ちゃんとスイングできとったしな」と目を丸くした。

今春はドラフト1位森下らと激しく外野枠を争う中、試合前時点で実戦18打数3安打。開幕1軍枠の当落線上に立たされる中で結果を出した。指揮官は「(1軍メンバーを)いつ決めようかと思っていたけど、なかなか決められへんな」とうれしい悩みに苦笑いだ。これで実戦の得点圏打率は7割1分4厘。勝負強さが求められる代打要員としても重宝されそうな情勢だ。

すでにチームにはなじんでいる。「みんなが自分を受け止めてくれる。心地よく野球できている」。この日はアーチの直後、左翼スタンドからミエセスコールが響いた際、日頃から冗談を言い合う井上からの助言をスルーしてしまった。「『早く帽子を取れ』と言われたけど、また冗談だと思って…。でも手を上げたら皆さんが応えてくれた。頭を下げてしっかりやれば良かった」と照れ笑いだ。

とはいえ、いざグラウンドに立てば、ライバルと笑い合ってばかりはいられない。14日のDeNA戦からは遠征が続き、岡田監督は「今日みたいに人数連れていかれへん」とさらなる絞り込みを示唆した。開幕1軍生き残りへ、10日からの甲子園3連戦は貴重なアピール期間。「元気をもらえる曲」と語る自身の応援歌完成も力に変え、追い込みをかける。【波部俊之介】

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