気合のデスターシャ!侍ジャパン牧秀悟内野手(24)が満員の東京ドームで「デスターシャ」ポーズを響かせた。

2点リードの7回先頭、追い込まれながらも中国の4番手左腕・蘇長竜の外角高め直球を逆方向へはじき返した。代名詞とも言える右翼へのソロを放ち「気持ちで打ちました。多くのファンの皆さんに囲まれて試合が出来てうれしかった」と気迫で運んだ。

一塁ベンチに戻ると、テンションを上げながら、味方ナインとヌートバーからチームに浸透したこしょうをふるペッパーミル・パフォーマンス。さらにカメラに向けて山川らとDeNAでの定番パフォーマンス「デスターシャ」で喜びを共有した。

世界の大谷の後ろで守る現実をかみしめた。「守備につきながら圧倒されたというか。大谷さんが投げている、感動しながら守ってました」。それでも徐々にファン目線から、1人のプロ野球選手として尊敬の対象に変わっていった。「二刀流をやっている選手なので、ピッチャーの準備もして、なおかつバッターの準備も不足なく、しっかりやられている。すごく人間性というところでも勉強になる」と圧倒された。

大谷に負けじと気合を入れてきた。この日の午前10時ごろ、岡本に紹介してもらった美容室で髪をさっぱりカット。サイドを刈り上げたスキンフェードで「(横は)もうないっす。この辺は0ミリだと思います」と苦笑い。壮行、強化試合2戦連続で無安打に終わっていたスラッガーが心機一転、貴重な追加点をもたらした。【小早川宗一郎】

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