侍ジャパンメンバーとしてWBC優勝に貢献したソフトバンク近藤健介外野手(29)が28日、チームに合流した。ペイペイドームでの全体練習に参加。「日本の2番」として打率3割4分6厘の好成績で、存在感を示した「つなぎ侍」は、31日の開幕ロッテ戦も2番で出場することが濃厚。世界のコンドウが、次はリーグ優勝&日本一に向けた戦いに臨む。

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WBCでは全7試合に「2番右翼」で先発出場した近藤は「疲労感はすごいですね。足が重いですね。朝起きるのも」と苦笑いを浮かべ、世界との戦いで受けた疲労感を隠さなかった。それでも、次の戦いはすぐに始まる。フリー打撃などをこなし、3日後に迫った開幕戦へ「そこに向けて準備します」とすっきりした表情で話した。

ソフトバンクでも、まずは侍ジャパンと同じ「2番」で開幕を迎えることになりそうだ。藤本監督は「いい活躍をして、いい投手から打てていたし。出塁率も本来の形でやれていた。そのままこっちに入ってきてくれたらいい」と期待を込めた。

近藤はWBCで1番ヌートバー、3番大谷のメジャー組に挟まれ、打率3割4分6厘、出塁率は驚異の5割をマークした。特に1次ラウンドの韓国戦では適時二塁打、ソロ本塁打、押し出し四球で3打点をマーク。チャンスメーク、つなぎだけではなく自らのバットでかえすこともできる万能2番として存在感を見せた。

ソフトバンクでの役割について近藤は「ここに帰ってきて、どういう役割になっていくのかを早く理解して、監督が求めている選手像にフィットしていくのが一番だと思う。シーズンを通して早く、フィットしていきたい」と柔軟に対応していく意気込みだ。

2番起用の可能性については「何番を打つにしても、つなぎの部分だったり、そういうところは大事にしたい。よりチームが、打線がうまく回るように、何番に入ってもやっていきたいと」と冷静に受け止めた。

世界一の喜びもつかの間。「優勝するためにここに来たと思っているので。リーグ優勝、日本一そこに一番貢献できるようにしたいと思います」。今度はチームを日本一に導く。【山本大地】

○…近藤と同じWBC組の周東、甲斐、牧原大はウエスタン・リーグ広島戦(タマスタ筑後)に出場した。それぞれ1番、2番、3番で先発し、甲斐が3回に左越えに勝ち越しの適時二塁打を放つなど3人とも安打をマーク。ペイペイドームの監督室テレビで試合内容を見守った藤本監督も「いい感じで打てていたね」と調整ぶりに納得の表情。3人は29日の同戦にも出場し、開幕へ向けさらに実戦感覚を磨く。

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