画面越しにも伝わるほどの成長曲線を描く。巨人ドラフト1位の浅野翔吾外野手(18=高松商)がイースタン・リーグのロッテ戦(ジャイアンツ球場)に先発し、渋い活躍を見せた。

1点を追う4回無死満塁、追い込まれながらもコンパクトにミート。グングン伸びて中堅後方への同点犠飛となった。公式戦初打点に「最近はマシンでも手だけで当てて飛ばす練習をしてた。それがうまいこといった」とうなずいた。

約30キロ離れた東京ドームから原監督もタブレット越しに熱視線を送った。1軍練習中のベンチでライブ視聴し「お~、結構大きい。すごいね~。うまく打ってるね」と思わず声が漏れた。1年目の今季は2軍スタートで実戦経験を積み重ねる中で「力があったら来てもらいたいですよ。ファームの成績がというところでしょうね」と1軍昇格の可能性を模索しながら成長を温かく見守る。

期待を受ける浅野は選球眼を生かして2四球を選び、2打数無安打ながらサヨナラ勝ちのホームを踏んだ。「監督はここじゃなくても画面越しで見てくれてると思う。いいところをしっかり見てもらえれば」と着実に階段を上っていく。【小早川宗一郎】

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