横浜青葉、中本牧、取手、東練馬が準決勝に進出した。

横浜青葉は1死満塁からのタイブレークの末に、7-6で神戸中央を破った。8回表に坂元恒陽(3年)の内野ゴロの間に1得点。その裏、内野陣は二遊間を狭くする併殺狙いのシフトを選択。先頭打者の一撃は、二塁ベースに寄っていた恩賀龍之介二塁手(3年)のほぼ正面へのライナーで、遊撃に転送して飛び出した二塁走者も仕留める併殺で幕を閉じた。

内野陣で守備位置を確認して、ポジショニングを決めた恩賀は代打で途中出場した際にもヒットを放つなど、重圧に強いところをみせた。「ゴロのゲッツーをイメージしていた。最高です」と笑顔を見せた。植村直太朗主将は大会前に「Team unity! Play baseball with all members! 仲間を信じます」と英語で抱負を表したが、言葉通りチーム一丸の戦いぶりで4強入り。20年ぶり優勝に1歩前進したが「どんな場面でも声がでていて、いい雰囲気です」と手応えを感じていた。

中本牧は小林鉄三郎、鈴木陽仁の新2年生左腕リレーで大阪交野を3-1で破った。2回戦でも2人で富山を完封しており小林は「後ろに鈴木がいるから安心して投げられる」と4回を1失点。小林が3回無失点に抑えた。前日は若杉一惺(3年)が1安打完封。投手陣はエース若杉をはじめ7人すべてがサウスポーという、プロ野球でも実現したことのない布陣となっている。下級生の鈴木、小林も若杉から学ぶことも多いそうで、鈴木は「おたがいに刺激になるし、頼りになります」と話していた。

◆30日の結果<準々決勝>

横浜青葉7-6神戸中央

東練馬6-2静岡裾野

取手3-1秋田北

中本牧3-1大阪交野

◆3月31日の組み合わせ(大阪シティしんきんスタジアム=午前9時開始)

東練馬-中本牧

横浜青葉-取手