牧さん、いざ勝負! 阪神ドラフト1位森下翔太外野手(22)が、リスペクトしてやまない先輩と開幕戦で激突する。DeNAとのオープニングゲームを前日に控えた30日。京セラドーム大阪でのチーム練習を終え、心境を語った。

「ずっとテレビで見ていて、やりたいなと思っていました。自分が思っているより、早く実現するのはすごいうれしい」

WBCで世界一に輝き、DeNAの4番を務める牧について問われた時だ。中大の2学年上の先輩に敬意を込めて言った。もちろん、負けるつもりは毛頭ない。「引かずに頑張っていきたい」と言い切った。

かねて「牧さんの数字を超えたい」と意欲を示してきた。2年連続20発超えのハマの主軸。1年目に残した打率3割1分4厘、22本塁打、71打点のハイレベルな数字が、森下にとって目指すべき、超えるべきものであることは間違いない。

注目のプロ初打席は「いつも通り」と自然体で臨むことを強調した。「たまたまそれが自分の1打席目であって、今後長い(プロ野球)生活の中の1打席にしかならない」。牧でさえ、21年のプロ初試合は5打席ノーヒット。その先を見据えられる森下だから、いきなり“牧超え”の大暴れも期待したくなる。

岡田監督から「開幕に名前連ねると思いますけど、このへんが機能してくれれば、もう少しプラスとなった戦力となると思う」と期待され、「6番右翼」でのスタメンが確実だ。プロ初安打はもちろん、「打点を求めていきたい」とチャンスでの1本に燃える。

「開幕は誰しも緊張してると思う。先に1点取るってことが大切」

神奈川の実家から両親が観戦に来る予定で「楽しみにしてくれていると思うので、良い姿を見せられれば一番最高」と誓った。虎のゴールデンルーキーが、満を持して開幕戦に向かう。【中野椋】

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