阪神の開幕投手青柳晃洋投手(29)が30日、23年必勝スタートを誓った。31日のDeNAとの決戦の地、京セラドーム大阪でキャッチボールやダッシュで調整。表情はリラックスさせながらも、自身初の大役に「本当にやってやるぞという気持ち。チームが勝てるように最善を尽くしたい。流れを作る意味でも、勝って終わりたい」と強い覚悟を示した。

DeNAはオープン戦の関東遠征中の14日に現地で生視察し、予習済みだ。「(先発した)西(勇)さんが丁寧に投げたボールでもしっかりコンタクトしている部分も多かったので、そこは勉強になった」。1番は昨季対戦打率3割5分7厘を残された佐野が濃厚だが、「ここ何年か僕の中では一番打たれたチーム。佐野だけというより、1人1人としっかり勝負できれば」と引き締めた。

青柳にとって好条件がそろう一戦。DeNA戦は昨季防御率こそ3・18だったが、結果は3勝1敗。京セラドーム大阪は通算で4勝1敗で、右腕のシーズン初戦は3連勝中だ。昨季は開幕投手に指名されながらも新型コロナに感染して白紙に。去年の今頃は「家で寝転んでました」という右腕は、「悔しかった気持ちは今でも忘れてない」。昨年立てなかったマウンドで熱投し、チームを勝利に導く。【古財稜明】

【関連記事】阪神ニュース一覧