世界一に輝いたWBCの余韻が残る中、10球団が31日、開幕戦を迎える。WBC決勝で本塁打を放つなど優勝に貢献したヤクルト村上宗隆内野手(23)は4番三塁でスタメン出場する。侍ジャパン栗山英樹監督(61)から贈られた「宿題があった方が人間、前に進める」との言葉を胸に、昨季打ち立てた日本選手最多の56本塁打をさらに超える戦いをスタートさせる。

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村上は広島との開幕戦を翌日に控えた30日、神宮で最終調整を行った。WBCから帰国後、実戦には出場しないままぶっつけ本番で開幕戦に臨む。それでもフリー打撃では39スイング中、17本の柵越えを見せ、照準を合わせてきた。

この1カ月はプライスレスな時間だった。侍ジャパンの4番を務めながらも不振を極めた1次ラウンド。打順を5番に替え目覚めた米国ラウンド。そして優勝。全てが血肉となった日々を経て帰国後、栗山監督から大会を締めくくる金言をもらった。

「宿題を持ったまま終わるよ」

将来、今大会に出場したメジャーリーガーを超えていくために「宿題があった方が人間、前に進めるからね」と若武者に贈った言葉。村上は「今後の成長。まだまだここから。もう1度頑張りなさいという意味なのかなと思います」と、しっかりと受け受け止めた。

23年シーズンの開幕はまさにその再スタート。昨季は体調不良もあり2試合を欠場したが、全試合4番出場への意識について「もちろんその打順を、ケガせずに体調面でも技術面でも打てるように」と4番へのこだわりは侍だけではない。

今季の目標については「(球団初の)3連覇と日本一奪還。個人としてはキャリアハイ」と宣言。特にこだわりたい成績を聞かれると「全部です」と言い切った。昨季、史上最年少3冠王となった打率3割1分8厘、56本塁打、134打点の全てを超すつもりでシーズンに入る。歩みを止める気はさらさらない。【三須一紀】