巨人中田翔内野手(33)が孤軍奮闘の3打点をもたらしながら、開幕戦勝利に結びつかなかった。1点を追う8回2死一、二塁、追い込まれてもファウルで粘った。力投を続ける中日小笠原の5球目、内角144キロ直球に対し、腕をたたんでコンパクトに当てにいくプロの技を見せた。打球は右翼線を切れずに、一時逆転となる2点適時三塁打。観客4万人超えのスタンドは、勝利を確信したはずだった。

反撃ののろしも大将の1発だった。2点を追う4回先頭の打席。「インハイのストレートに差し込まれながらもうまく押し込むことが出来ました。ホームランになって良かったです」。攻めあぐねる小笠原から左翼へ大きな放物線を描き、1号ソロで追い上げムードを演出した。しかし9回、ミスも重なり4点を奪われる悪夢に襲われ逆転負け。23年1勝目は、2戦目に持ち越しとなった。

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