楽天が今季最長4時間56分の熱戦の末に西武を下し、今季初の2連勝。負ければ単独最下位転落の危機を脱した。

9回に守護神・松井裕が失策絡みの2失点で同点とされ、ルーキー荘司の初勝利を消したが、10回1死二塁、西川が西武平井から右中間を破る値千金の決勝適時二塁打で勝負あり。「たまたまです。打てるときもあれば打てない時もあるので。いいとこ飛んでくれた」と振り返った。

西川は最後まで冷静だった。6-4の9回1死一塁、松井裕がマキノンを三ゴロ併殺に仕留めてゲームセットと思われたが、三塁村林の送球を二塁小深田がエラー。1死一、三塁とされ、その後に同点とされた。西川は「野手のミスも絡んでいるので申し訳ないという気持ちと。新たな回に行くときは、関係なく、次の1点、次の1点と思っていました」と切り替え、決勝打につなげた。

敵地でしぶとく粘り開幕23戦目でようやく白星を2つ並べた。石井監督は「僕たちはそこはあまり関係ない。とにかく目の前の試合を、連勝だろうが何だろうが勝つというのが、今、すごく大事かなと思います」とキッパリ。5月からの反撃へ、目の前の戦いに集中していく。【鈴木正章】