楽天島内宏明外野手(33)が、“生え抜き”初となる通算100本塁打を達成した。4回2死一塁、オリックス田島から右翼スタンドへ先制3号2ランで節目に到達。三塁側ベンチ前で記念プレートを掲げた。球団を通じて「打ったのはカットボール。100本も打てると思っていなかったのでうれしいです。99本目はランニングだったので、今日は入って良かったです(真顔で)」と、コメントした。

島内のプロ初本塁打は、12年8月24日の日本ハム戦(Kスタ宮城)。3回2死、吉川の初球を右翼席中段へ運んだ。「しっかりスイングをすることを意識していました。ホームランを打ったという実感はないですが、打ててとてもうれしい」とコメント。現在はホームラン後のひょうひょうとした“島内語録”が味わい深いが、当時は語録がまだ生まれていなかった。ダイヤモンドを1周した後にマスコット人形を受け取り、草野大輔から人形をスタンドへ投げ入れることを教えられたが、スタンドにうまく投げ入れられず。フェンスに上って両手で投げ直すなど、初々しさが出た。

星稜(石川)から明大をへて、11年ドラフト6位で楽天に入団。21年に打点王、22年は最多安打とベストナインに輝き、主軸打者として成長した。楽天で100本塁打以上は山崎武191本、浅村117本、ウィーラー106本の3人のみ。移籍してきた2人と外国人選手で、ドラフトで楽天に入団した選手の100本は初めてとなった。

▼通算100本塁打=島内(楽天) 24日のオリックス10回戦(ほっともっと神戸)の4回、田嶋から今季3号を放って達成。プロ野球307人目。楽天では4人目だが、ドラフトで入団した選手では球団史上初めて。初本塁打は12年8月24日の日本ハム19回戦(Kスタ宮城)で吉川から。

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