巨人菅野智之投手(33)が約2カ月ぶりに実戦復帰した。3月18日のオープン戦日本ハム戦以来の実戦マウンドで、3回を3安打無四球無失点だった。

「本当に久しぶりの試合なので。本当に投げられたことがうれしかった」とファンの声援をかみしめた。

3回1死からはヤクルト小森を、この日最速の150キロ直球で二ゴロに仕留めた。それでもテーマにしていた出力については「あまり出なかった」と満足しなかった。「スピードじゃない部分もある。ある程度は良かった感覚はあるが、あくまで対1軍のバッターって考えると、まだまだと思っておかないといけない」と受け止めた。ボールの精度を今後の課題の1つにしていく。「いいボールと悪いボールの感覚が今はすごく遠い。振れ幅がある。悪い時でも最低限のレベルを上げる必要がある」と仕上げていく。

右肘の張りから慎重にリハビリを重ねてきた。25日のシート打撃では最速149キロを計測。さらに実戦のマウンドを積み、復帰のステップを進んだ。

この日は38球を投げた。来週には次回登板を見据える。「次はたぶん長いイニング投げると思うので、細かいところを詰めていけたら。残された時間もあまりないと思いますし、自分自身も危機感を持ってやっている。1日でも早く1軍の戦力として戻れるように必死にやっていきます」。レベルを高め、復活に近づいていく。

■菅野の投球成績

【1回=14球】

1番宮本 一ゴロ 140キロカットボール

2番西村 中飛 140キロカットボール

3番北村 中前打 141キロカットボール

4番沢井 左邪飛 145キロ直球

【2回=8球】

5番橋本 中前打 142キロ直球

6番荒木 二ゴロ併殺 144キロ直球

7番赤羽 投ゴロ 140キロフォーク

【3回=16球】

8番元山 空振り三振 145キロ直球

9番小森 二ゴロ 150キロ直球

1番宮本 右前打 130キロスライダ

2番西村 三邪飛 136キロスライダー

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