3月のWBCで世界一に輝いた侍ジャパン前監督の栗山英樹氏(62)が4日、都内のTOHOシネマズ日比谷で侍ジャパン密着ドキュメンタリー映画「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」公開記念舞台あいさつを行った。優勝までの舞台裏に迫った作品に「やばかったね。舞台あいさつまで時間があった。すぐに上がって下さいと言われてたら」と、当時の感情が込み上げたことを明かした。

準決勝メキシコ戦で先制3ランを打たれたロッテ佐々木朗の降板後の涙も収められた。映像を見た栗山氏は「良かったなあ」。理由は「日本の大エースになる人が、この悔しさ、悲しみ、苦しさを背負ったらもっと大きくなれる」。タイトルは米国との決勝前にエンゼルス大谷が呼びかけた「憧れるのをやめましょう」に由来。「全選手が命懸けで勝つんだと。(大谷の言葉は)象徴だった」と振り返った。