中日高橋宏斗投手(20)が待望の2勝目をプロ初完投初完封で手に入れた。

自己最多125球を投げ、5安打9奪三振。今季初登板だった4月6日以来の勝利を打線の大量援護と自身の右腕でつかみ取った。お立ち台に上がったヒーローは「1勝してから勝ちがつかず、チームに迷惑をかけて苦しかった。今日はいいピッチングができたと思います」と声を弾ませた。

ここ8戦連続で登板時のチーム得点は1点以下。援護に恵まれずリーグ最多の6敗を喫していたが、少ない球数と好テンポで次々と得点を引き寄せた。1回を9球で3者凡退に仕留めると、2回、木下が先制の左前適時打。4回には福永の2点二塁打。6回には細川、ビシエドの連続アーチが飛び出すなど今季最多7点をプレゼントされ「素晴らしかったです!」と感謝した。

前回4日オリックス戦で投げ合った宮城の投球に黒星地獄から抜け出すヒントがあった。7回を無失点。自己最多13奪三振でも勝てなかった。完封勝利した1歳上の左腕から先発投手として勝利をつかむためのすべを学んだ。「試合中は一喜一憂しないように。相手投手より先に降板しないように」。

終わって見ればチーム今季初の完封勝利で規定投球回に到達。防御率2・10でリーグ4位にランクインし、奪三振数は70でリーグトップに浮上した。「まだ2勝の投手。巻き返せると思うので、いい流れに乗れるようにしたい」。負けて学んだ先発としての仕事は、初完封をきっかけに存分に果たす覚悟だ。【安藤宏樹】

▼20歳10カ月の高橋宏がプロ3年目で初完封。中日で20歳以下での完封は18年7月28日巨人戦の小笠原(20歳9カ月)以来。交流戦で20歳以下での完封は、09年5月20日ヤクルト戦の田中(楽天=20歳6カ月)以来14年ぶり。田中は高卒1年目の07年にもマークしているが、他には06年に19歳9カ月で記録したダルビッシュ(日本ハム)がいるだけで、高橋宏が3人、4度目。セ・リーグでは17年6月17日ロッテ戦の田口(巨人)の21歳9カ月を抜く最年少となった。

◆高橋宏斗(たかはし・ひろと)2002年(平14)8月9日生まれ、愛知県出身。中京大中京2年時の19年明治神宮大会で優勝。20年センバツはコロナ禍で中止。同年ドラフト1位で中日入団。1年目は肘痛などで1軍登板はなく、2年目の昨季は19試合に登板し6勝7敗、防御率2・47。23年WBCでは日本代表として3試合に救援登板。決勝では1回を無失点に抑えて、世界一に貢献。今季推定年俸3500万円。背番号19。186センチ、86キロ。右投げ右打ち。

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