第44回日米大学野球選手権大会(米国)に出場する大学日本代表の快足自慢、今秋ドラフト候補の山梨学院大・宮崎一樹外野手(4年=山梨学院)が存在感を見せた。

3-0で迎えた6回2死一、二塁で代打へ。チームでは主軸のため、途中出場は珍しく「メンタルが難しかった。逆に開き直って、来た球を打とうと思いました」と2球目の130キロスライダーをとらえ、右翼線へ。適時三塁打で2点を追加した。その後は犠打を決め、好守備も見せた。

昨年の候補合宿に選ばれたことでプロを意識し、走攻守でポテンシャルの高さを見せてドラフト候補に名乗りを上げた。日本ハム・山田アマスカウト顧問は「潜在能力が高く、走攻守でいい。スイングが速くて、魅力がある」と高評価した。

今年6月の候補合宿でも50メートル走5秒94でトップになった足も持ち味。「(1位を)狙っていたので一番うれしかったです」と笑った。

まるで“運命”のように、今回初めて日の丸を背負う。調布シニア、山梨学院と中高では控えだった。大学では準硬式に進もうとしたものの、希望校が不合格となり山梨学院大へ。そこから日本代表まで駆け上がり「硬式野球をやっていて、よかったです」と明かす。

高校時代から全国で活躍してきたチームメートに囲まれ「すごいメンバーなんですけど、負けないように。みんなで(米国に)勝ち越すのが目標です」と話した。