ソフトバンクが今季3度目の4連敗を喫し、3位に転落した。

「鷹の祭典2023in大阪」と題し、京セラドーム大阪に西武を招いたが、惜敗。6回に三森大貴内野手(24)が放った1号ソロだけで、散発4安打と反攻が遅れた。鷹の祭典は昨季も1勝8敗と苦戦し、今年6月中旬に必勝祈願の意味合いで「おはらい」を受けたが、2年連続の連敗スタート。12日の北九州開催で意地を見せる。

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1-2の8回。先頭デスパイネの打席から、京セラドーム大阪にはソフトバンクのチャンステーマが流れた。普段は好機でしか使われない。勝利に飢える鷹党から異例の声援を受けた。2死一、二塁まで作ったが、1番中村晃が三ゴロ。二塁走者は代走のスペシャリスト周東だっただけに、球場にはため息が漏れた。

西武先発の隅田に苦戦した。直球にチェンジアップ、カットボールなどで緩急を使われ、5回まで1安打無得点。6回に三森のソロで1点を奪うのがやっとだった。藤本博史監督(59)は「(隅田は)変化球が多かった。(打順が)ひと回り終わってバッティングコーチからも指示は出してもらったけどね。なかなか。今日は隅田君が良かった」と脱帽。今季3度目の4連敗。8日まで首位にいたが、2日で3位に転落した。

「おはらい効果」はまだなのか…。昨季も「鷹の祭典」は1勝8敗と苦戦。球団は今年6月中旬、福岡市内にある筥崎宮の宮司に必勝祈願を依頼した。着用するエメラルド色の特別ユニホームに勝利の念をこめたが、初戦だった6月26日の楽天戦(東京ドーム)から連敗。2年連続の連敗スタート、昨年からは鷹の祭典5連敗となった。「なんとか頑張りましょう。よそ(のチーム)が試合がない時に勝ちましょう」という藤本監督のもくろみは外れた。

1-2の9回。四球と敵失で1死一、三塁の好機をつくった。再び球場にチャンステーマが響いたが、5番牧原大が遊直、6番デスパイネが二直。いずれもライナー性のあたりが相手の正面に飛んだ。指揮官は「いい当たりが正面ばかりついた」とがっくり。鷹の祭典3戦目は、12日の北九州開催。相手は同じ西武だ。「切り替えて頑張ります」と、三度目の正直を目指す。【只松憲】

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