巨人菅野智之投手(33)が自己ワーストの1/3回、6失点でマウンドから去った。前半戦最終戦の先発を託されるもヤクルト打線に2本塁打を含む6安打と打ち込まれ、わずか17球、1回すらもたずに降板。先頭の並木を含む打者7人のうち3人に初球を痛打された。

日没前の降板劇に菅野本人も首をかしげた。「初対戦でこれだけ振られるっていうのは、いくら僕のボールが甘かったとはいえ、こんなに打たれることはないと思うので、ちょっと考えないと」と冷静に振り返った。カーブを除く全球種の直球、カットボール、スライダー、フォークの球種を捉えられた。

勝率5割ターンがかかった正念場の一戦は、最大6点差から一時は逆転するも今季12試合目の延長戦で競り負けた。チームは2年連続の借金ターンを強いられた。「先発ピッチャーが1イニングも投げ切れなかったらこういうふうになってしまう。しっかり借りは返したいなと思います」と責任を痛感した上で巻き返しを誓った。

開幕から83試合を終え、借金2、Bクラス4位。残り60試合、大黒柱の完全復活なくして大逆襲はない。【為田聡史】

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