全パのソフトバンク柳田悠岐外野手(34)が、2年連続3度目の球宴MVPを獲得した。4-0の3回1死走者なしで、全セ・中日小笠原から右翼スタンドにソロアーチ。フルスイングでの確信歩きで「奇跡です。良いバッティングができました」。オールスターで本塁打を放つのは、14、22年の続き3度目。22年7月27日の第2戦(松山・坊ちゃん)から「2試合連発」で、この日は2安打2打点の活躍だった。

ソフトバンクで3度のMVP受賞は初の快挙。「あの…運が良いなと思います。選んでいただいた方のおかげです」とおどけるが、度肝を抜く特大アーチで文句なしの勲章だ。チームは前半戦を9連敗で終えたことを引き合いに「久々の勝ちなのでうれしいです。勝ちゲームを見せられて良かったので、明日も良いゲームできるように頑張ります」。リーグ戦再開に向けて、弾みの1発となった。

20日の第2戦は、柳田の故郷広島で行われる。マツダスタジアムでも今季の交流戦でホームランを放っており、「3試合連発」にも期待できそうだ。「お好み焼き食います」。ホームランダービーにも出場予定。ギータはもっと暴れる。【只松憲】

▼柳田が14年1戦、22年2戦に次いで3度目のMVP。2年連続MVPは18年1戦、19年1戦の森(西武)以来で、2試合連続MVPは98年2戦→99年1戦の松井(巨人)に次いで2人目だ(51~59年はシリーズを通したMVP)。MVPの最多回数は西武と巨人で7度の清原だが、ソフトバンクで3度は野村に並び最多。

▼全パは初回、1番外崎から4番柳田まで4連打。初回先頭から4者以上の連続安打は70年1戦の全パが1番長池から張本、アルトマン、大杉、野村、山崎、有藤と7者連続安打して以来、53年ぶり2度目。

【動画】超~滞空時間の長い本塁打 ソフトバンク柳田悠岐が中日小笠原から豪快すぎる1発!