首位阪神のマジック初点灯はお預けとなった。

敵地で2位広島に逆転負けし、連勝が10でストップ。攻守でミスも出て、岡田彰布監督(65)は「普通にやったら勝ちゲームやで」「自滅よ」としかめっ面。それでも広島、DeNAとの6連戦を「3勝3敗で御の字」と計算している指揮官が動じることはない。16日に勝てば18年ぶりの「アレ」へ「M29」が点灯する。さあ仕切り直しだ。

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1点差まで迫った9回2死一塁、4安打4打点の森下の打棒が空を切った。ついに連勝が10でストップ。41年ぶりの11連勝を逃した。岡田監督は5回4失点で試合をつくれなかった先発西純を指摘しつつ、「でもそこだけの問題やないからな、今日はいろんなことがありすぎたやろ。今まで通り普通にやってたら完璧な勝ちゲームやで」と苦言を呈した。

脳裏に浮かんだのは終盤の拙攻だった。2点を追う8回、広島島内から先頭森下が右前打、大山が右中間への二塁打で続いて二、三塁とし、一打同点のビッグチャンスを演出した。しかし、内野守備が通常シフトを敷く中、佐藤輝は3球で空振り三振に倒れ、代打糸原は見逃し三振。最後は代打原口が遊ゴロに倒れ、1点も返せなかった。

岡田監督は状況に応じた攻撃ができなかった打線を厳しく責めた。「ノーアウト二塁、三塁で、内野後ろ下がっとって、何を打ったらええの、なあ。セカンドゴロ打ったらワンアウトサードやで、1点差で」とあきれ顔。「そういう状況の打ち方もできないいうことは、もうちょっとあかんわな。内野ゴロ打ったらええねん。何をしにいってるんかなあ」と嘆き節が止まらなかった。

中盤の拙守も後に響いた。3点リードの4回は1死一塁からデビットソンの打球を三塁手の佐藤輝がポロリ。得点こそ許さなかったが、5回の広島の攻撃が1番から始まることになり、結果的にリズムに乗せ、西川、代打会沢の連続タイムリーで2点を失った。指揮官は佐藤輝の凡ミスにおかんむりだ。

「(4回に)ゲッツー取っといたら8、9番で能力使う必要なかったんやから、そうやろ? だからこっちは自滅よ、ほんまに。普通のプレーやってたらなあ、2点、3点防げてるよ。あんないらんことするからみんな1番から始まるやろ」

思わぬ足踏みで、マジック点灯は16日以降にお預けとなった。それでも2位広島とのゲーム差は7と優位性は変わらない。指揮官は「まあ、明日普通にやることよ。いつも大事なゲームやけど。普通にやったらええ言うてるやん。普通にやらんから、こんなんになるんや」と吐き捨てるように言った。ヤマ場のロード6連戦に向けて「3勝3敗で御の字よ」と想定している。仕切り直しで「M29」をともしてみせる。【古財稜明】

▼阪神の優勝マジック点灯は最短16日に延びた。阪神が広島戦に○なら、M29となる。17日以降に広島が36試合に全勝しても、最終成績は92勝48敗3分けで勝率6割5分7厘。阪神は広島戦8試合に全敗しても、他球団との29試合に全勝すれば92勝47敗4分けで6割6分2厘となり、広島を上回る。

▼阪神の連勝は10で止まった。仮に連勝を11に伸ばしていれば、82年6月18日中日戦~7月2日巨人戦(1分け挟む)11連勝以来41年ぶりだった。11試合連続勝利となると、76年4月10日ヤクルト戦~同25日大洋戦11試合連続勝利以来、47年ぶりとなるところだった。

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