ソフトバンク有原航平投手(31)が首位オリックスのエース山本に、また投げ勝った。先発で8回113球を投げ、8安打を許しながら2失点の粘投で5勝目。山本とは今季4度目の対決となったが3勝をマークしキラーぶりを発揮だ。チームは連敗を2で止め、首位オリックスとは8・5ゲーム差。台風7号の影響で初戦は水入り。今日17日は左腕和田毅投手(42)が先発予定。2人の早大OBの快投で8月反攻に勢いをつけたいところだ。

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背番号「17」はあくまでもニヒルに投げた。

「今日はしっかりと真っすぐとツーシームを投げることができたと思います。最初はふらついていましたが、いい感じで投球ができたと思います」

2回に1点を先制された。でも有原は動じなかった.杉本、中川圭、頓宮、紅林。右の好打者をそろえる猛牛打線の攻略のカギは力強い直球と、内角へ食い込む自慢のツーシーム。初回に2安打され2死一、三塁。打席に頓宮を迎えると、自己最速となる155キロの直球を外角いっぱいに投げ込み見逃し三振に切った。

「最高の投手」と評価するオリックス山本との今季4度目の先発対決。日本を代表する絶対的な相手エースだからこそ、負けるわけにはいかなかった。逆転に成功した3回から7回までは2安打に封じ込んだ。山本が5回110球で降板。有原は5回を77球。勝利投手の権利を手にしてマウンドに立ち続けた。8回は2連続二塁打など1点を失ったが近藤の好守もあってリードを守った。「最後は近藤に助けられた。感謝しないと」と苦笑いだった。

ちょうど1年前の8月16日に有原は3Aからメジャー昇格。21日のツインズ戦で6回0/3を無失点投球し、489日ぶりにメジャーで白星(3勝目)を挙げた。夏場の約1カ月、灼熱(しゃくねつ)の米アリゾナで有原とともに過ごした元ホークス投手コーチの倉野信次氏(現レンジャーズ傘下の投手コーチ)は当時を振り返る。「まったく周りに流されない信念を感じた。異国の地でもしっかりと自分を出せる男」。そんなブレない右腕が、チームの窮地でしっかり答えを出した。藤本監督も「有原が8回まで投げてくれたことが大きい」と称賛した。

オリックス戦はこれで3連勝。ゲーム差こそ8・5とまだ遠い存在だが、巻き返しへ大きな自信となる1勝となったことは間違いない。【佐竹英治】

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