頼れる主砲らしくメモリアルを豪快に飾った。ソフトバンク柳田悠岐外野手(34)が通算1500安打を16号ソロで達成した。
7点リードの6回だった。1死後。打席に入った柳田は狙っていた。西武3番手本田の2球目の外角高めの142キロの直球。強振すると打球は左翼席へ舞い落ちた。推定飛距離124メートル。柳田の代名詞でもある逆方向への豪快弾で節目に到達した。
「いいスイングができたなと。久々ですけどよかったです」。ダイヤモンドを周回すると一塁側ベンチ前でナインとハイタッチを交わし笑顔を見せた。一気に決めるところが何とも柳田らしい。残り3安打として本拠地ペイペイドームに戻ってきた。敵地・大阪で首位オリックスに連勝できずなかなかチームは波に乗れない。それでもキャプテンとして何とかチームをけん引したい気持ちはあったはずだ。大量5点を挙げた2回には中前適時打。4回には1死から右翼線へ二塁打を放ち、栗原の左前打で7点目のホームを駆け抜けた。
「王手」をかけた4打席目。巨人に移籍した松田が通算1500安打を本塁打で飾ったことは脳裏に焼き付いていたという。「松田さんが打っていたんで。もちろん、その気持ちはあったけど、まさか打てるとは思わなかった」。ヒーローのお立ち台で笑顔で振り返った。
プロ13年目。今季は2年連続で主将を任された。3年ぶりV奪回を目指すチームにとって存在は大きい。開幕から打率は残しながらも打球が上がらず、本塁打をなかなか打てなかった。「バットの面でしっかり打てるように、振っています」と、打撃フォームを微調整しながら腐心する姿もあった。「(プロで)1本も打てないと思っていた。1500本は奇跡です。2000本? 無理でしょう。1本、1本、ケガなくやりたいと思います」。チーム浮上へまだまだキャプテンの仕事は残っている。【佐竹英治】
▼通算1500安打=柳田(ソフトバンク) 18日の西武16回戦(ペイペイドーム)の6回、本田から本塁打を放って達成。プロ野球135人目。初安打は12年6月23日の日本ハム8回戦(ヤフードーム)で吉川から。柳田は1358試合目で達成。スピード記録には19年青木(ヤクルト)の1156試合があるが、球団では68年広瀬の1390試合を抜く最速記録。



