オリックスが2位ロッテとの一戦で0-0で迎えた延長12回表を0に抑え、この瞬間に優勝マジックを点灯させた。優勝マジックの点灯条件が引き分けか勝ちのため、異例の試合中の点灯になった。このまま引き分ければ24、サヨナラ勝ちなら23が点灯する。過去2年はパ・リーグのペナントレースが大激戦となったため、マジックが点灯しないまま、優勝した。中嶋聡監督(54)の就任以来、初のマジック点灯となった。

先発の山下舜平大投手(21)は初回に自己最速を更新する160キロをマークするなど、5回まで4安打無失点。6回も1度マウンドに上がったが、腰に張りを感じたため、大事をとって降板となった。それでも緊急登板した比嘉から、リリーフが好投でつなぎ、ドローに持ち込んだ。

▼オリックスに優勝マジック24が点灯した。2位以下で唯一自力Vが残っていたロッテは残り全勝で90勝48敗5分け、勝率6割5分2厘。オリックスは残り試合のうちロッテ戦8試合に敗れても他カードで24勝すれば91勝48敗4分け、勝率6割5分5厘で上回る。2位以下の5球団に自力Vがなくなり、M24が出た。2連覇中のオリックスだが、過去2年はマジックが点灯せずにV決定。オリックスのM点灯は14年以来で、中嶋監督にとっては初めて。なお、現日程での最短Vは9月10日。

▼セ・リーグは阪神にM点灯中。64年に阪神と南海の関西2球団が優勝しているが、64年は南海が9月19日に優勝を決め、阪神のM点灯は南海優勝決定後の9月26日。関西の2球団に同時にマジックが点灯しているのは初めてだ。