あと3つ! 楽天田中将大投手(34)が、日米通算197勝目を挙げた。前回登板から中8日でのマウンド。スライダーとスプリットの精度を改善してきた。「いろいろ変えましたし、考えながらやりました」。変化球を低めに集める投球。1点リードの7回2死一塁では、代打野村大に対し、スプリットを続けた。2球目、一塁走者周東に二盗を許したが、お構いなし。2ストライクから、低めのスプリットで空振り三振を奪った。3球すべてで落とし、ピンチの芽を摘んだ。

要所で決める集中力。その意識を持ち続けるからこそ、勝利をここまで積み上げることができた。ルーキー時代から知る長坂ブルペン捕手は「キャッチボール1つ1つから、自分のイメージ通りに投げられるボールやコントロールを意識して投げているというのは、最初から今も変わらない」と明かす。人一倍、1つ1つを大事に丁寧に確認と改良。常に変化して、試合に臨んでいる。

7回4安打1失点で今季7勝目。今シーズンは残り6試合程度の先発が予想される。今季中の大台達成へ-。「僕もなかなか勝ててないですし、ただ、チームのいるところもそうですし、勢いに乗って、1試合1試合戦って、数多く勝ちたいですね」と前を向いた。【湯本勝大】

▽楽天石井監督(田中将の投球に)「かなり引き出しを多く出してくれている投球だったと思います。7回も、投げるのは彼しかいないと思って、マウンドに立ってもらいました」

▽楽天安田(田中将とバッテリーを組み)「変化球の高さも全部バッチリでしたし、真っすぐも結構走ってました。やっぱりスプリットとスライダーの精度が高かったです」

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