首位独走の阪神が悪夢の逆転負けで、優勝へのマジックが消滅した。

1点リードの9回に守護神岩崎優投手(32)が連続被弾による3失点で逆転を許した。連続試合無失点は「23」でストップ。2位広島が巨人に逆転勝ちし、6ゲーム差に縮まり、残り「21」で点灯中だったマジックが消えた。

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首位独走の阪神に、悪夢が襲った。優勝へのマジックがまさかの消滅だ。2点リードの9回に守護神岩崎を投入。先頭の代打蝦名を中安で出塁させると続く3番佐野に初球高め直球を中堅右スタンドギリギリにたたき込まれ同点、続く牧にはチェンジアップをすくわれ左翼席へ2者連続となる勝ち越しソロを許した。一瞬にして逆転を許す展開に、あぜんぼうぜん。岡田監督も「そら、まさかやろ」とつぶやいた。同じ時間帯に広島が逆転勝ちを収め、マジックが一気に「2」も減るはずが、うそのように消えてしまった。

わずか7球で暗転。好調の岩崎は球団最多タイの月間10セーブ目をかけた登板だったが、23試合連続無失点でストップ。今季50試合目の初被弾だった。試合後には「頑張ります。(先頭を出して)もったいなかった」と肩を落とした。それでも指揮官の信頼は変わらない。「そういう時もあるしのお。まあ、しぁあないわ。(佐野の2ランは)風でいくとは思わなかったけどな。責める、責めんとかの問題じゃなしに、2点取って勝ちのピッチャー出してるわけやから」と平然と受け止めた。

16日のマジック初点灯から、チームは勝利を重ね、1つずつ「21」まで減らしてきた。8月は月間18勝で球団タイ記録に王手をかけていた。快進撃を支えたのは、盤石のブルペン陣。岩崎はこの試合の敗戦で2敗目というのが好調さを逆に物語る。岡田監督も「2回目やんか。交流戦の時の」と言った。6月17日ソフトバンク戦(甲子園)で1点を守れず逆転されて以来2度目の失敗だが、こういう時もある。

夏の甲子園が終わり、約1カ月ぶりに本拠地に帰ってきた。迎えたのは4万2636人と超満員の観衆。「アレ」を期待する虎党の大声援が後押ししたが、まさかの逆転負け。30日は今季チーム初の2桁勝利をかけ大竹が先発する。残りは27試合。まだ2位広島とは6ゲーム差あるが、ズルズルと沼にはまらないためにも、3連敗だけは避けたい。【石橋隆雄】