阪神の先発西勇輝投手(32)が、7回3安打無失点の快投で完全復活を印象づけた。持ち味のツーシームを中心に両コーナー、低めを丁寧に突く投球でDeNA打線を圧倒。自身4試合ぶりのクオリティー・スタート(6回以上自責3以内)を達成して先発の役割を全うしたが、打線の援護なく2カ月ぶりの勝ち星は持ち越しとなった。
「(坂本)誠志郎がいいリードをしてくれましたし、試合前に話していたとおりの攻め方ができたおかげで、テンポよく投げることができました」
背水の立場で力を発揮した。7月上旬からの2軍再調整を経て、自身49日ぶりの1軍復帰戦となった前回22日の中日戦(京セラドーム大阪)では6回途中3失点(自責2)で勝ち負けつかず。再びチャンスをもらい、結果で応えた。右腕は「毎回新聞にね、『次がラスト、ラスト、ラスト』っていう感じ(で書かれていた)だったので、それがいい刺激になった。ラストと思いながら毎回投げてました」と胸の内を吐露した。
昨季まで5年連続で規定投球回に到達したイニングイーターの復活ぶりに岡田監督は「西は良かったよ。そらええよ。0点に抑えているんやから」と評価。降板後には直々に笑顔で好投をたたえ、「同点やからなあ。何とかあそこで点取ればなあ、(代打)原口からで、そういうこと言うたんやけどな」と会話の一端を明かした。長年先発ローテーションを支えてきた右腕が、本来の持ち場に帰ってきた。【古財稜明】



